国際線機内持ち込み手荷物制限について
国際テロ情勢の悪化の対策として、各空港では高いレベルで様々な航空保安対策を実施しています。
国や地域によって、または航空会社によって、機内持ち込みが制限、または禁止されているものがありますので詳しくはご利用予定の航空会社でご確認ください。
また、セキュリティに関しては成田空港の専用ページで分かりやすく説明されていますのでぜひご覧ください。
ここでは一般的に迷いやすい持ち込み物についてしぼって説明します。
1.持ち込み可能な荷物(スーツケース・キャリーバッグ・鞄等)の大きさについて
スーツケースやキャリーバッグ等の鞄の持ち込みについては、航空会社によって多少の違いはありますが(詳しくは各航空会社のホームページ参照のこと)、日系の航空会社では、3辺の和が115cm以内、かつW55cm×H40cm×D25cmで重さ10kgまでの荷物1個とハンドバック1個まではOKとなっているようです。
ただ、キャリーケース等の持ち込みは保安検査場でかなりチェックされ、待たされることが多いので、よほどの必需品でない限り、持ち込まない方が賢明です。
2.機内持ち込みが禁止されているもの
国土交通省のウェブサイトをご覧ください。
品目 |
品物の例 |
刃物 | カッター、はさみ、包丁など |
先が尖った、または鋭利なもの | アイスピック、キリ、千枚通しなど |
工具 | 金づち、ドライバーなど |
火薬 | 花火、クラッカー |
酸化性物質 | 漂白剤など |
引火性液体 | ライター用燃料、ペイント類など |
毒物 | 殺虫剤、農薬など |
高圧ガス | スプレー類、キャンプ用ガスコンロ、カセットコンロ用ガス、濃縮酸素など |
腐食性物質 | 湿電池(ウェットセル) 、リチウム電池、水銀など |
その他 | 放射性物質、ラジコンヘリ等のエンジン、磁石、モデルガン、強打すること等により凶器となり得る物(ゴルフクラブや棒状のもの)、その他凶器となり得る物 |
要するに、テロの脅威となりうる「爆発物・引火性の高いもの・凶器となりうるもの・毒物など」が禁止されているわけです。
小さなソーイングセットのはさみでも没収される事がありますので、たとえ殺傷力がなさそうなものでも、刃物は一切持ち込まないでください。
3.液体の機内持ち込みについて
液体の持ち込みについての規定も若干国ごとに違ったりするので利用予定の航空会社で調べるべきですが、日本出発便では基本的に、1個につき100ml以下の液体物であれば20×20cmまでのジッパー付きビニールにまとめて入れるという条件で、合計1リットルまで持ち込み可能です。(2013年現在)
ただ、ややこしいのが出国審査を終えた後の液体購入物についてです。
日本出国時には免税品や売店で購入した飲み物等は1個100mlを超えても機内へ持ち込む事は可能ですが、海外の空港で乗り継ぐ場合はその国の法律に基づいて没収される場合があります。
ですので、乗り継ぎがある場合は、液体の免税品は最終乗り継ぎ空港での保安検査後に購入したほうが安全です。
ちなみに繰り出し式の口紅は固形物ですが、グロスは液体扱いです。整髪用のワックスやジェルも液体扱いとなります。
4.電池・電子機器類について
リチウム電池等はビデオなどの電子機器類に使う程度でしたら持ち込みは大丈夫です。予備の持ち込みは2個までです。アルカリ電池は預け入れ・手荷物ともにOK。詳しくはこちらをご覧ください。
ただしパソコンなどの電子機器類はまとめて別のトレーに入れてチェックを受けるようにしてください。
5.スプレーについて
化粧品や虫除け等のスプレーは液体物としての条件で機内に持ち込めます。
防水スプレー、静電気防止スプレーなどで『火気注意』や『火気厳禁』などの引火性を示す表示がないスプレー缶は、1容器あたり0.5kg以下又は0.5L以下のものであれば、スーツケースなどに入れて預け入れが可能(機内持ち込みは不可)です。ただし不測の噴射を防止するため、噴射弁がキャップまたは適当な方法(噴射弁押されないような措置)で保護されている必要があります。
詳細はこちらをご覧ください。