現地での移動手段 〜タクシー〜
2. タクシー
日本の都市部のタクシー料金は世界でもトップクラスの高さですので、外国で乗るタクシーはとても安く感じます。おそれずにもっと利用したいものです。
ホテルから乗る場合はコンシェルジュに呼んでもらうと、むこうもボるようなヘタなマネはできないので安心です。
それ以外の場合は最初に大まかな値段をきいておくこと。都市部では一方通行なども多く、ハッキリとは言えないかもしれませんがだいたいの値段はわかるはずです。
ただ、NYのキャブなどはしょうもないボり方をしてトラブルになるより一人でも多く運んで稼ぎたい運ちゃんが多いので、あんまりトラブルは聞きませんが、アジアのタクシーには気をつけるべし。白タクもいっぱい。値段交渉必須、メーターの有無の確認、これをせずに乗ってはいけません。南米など、特に危険な地域では絶対に白タクには乗らないでください。
それと世界的にみても、都市部以外ではいわゆる「流し」のタクシーは少ないです。都市部から郊外へタクシーに乗って行く時は 1.行きの運転手さんに帰りに迎えに来てもらえないか聞いてみる、2.行った先のお店などで帰りのタクシーを呼んでもらう、 3.いろんな場所を巡りたい場合はチャーターを利用する…などの手段をとりましょう。
私は一度、カナダの郊外にタクシーで行って帰りは店でタクシーを呼んでもらおうと思っていたのに遊んでいる間に店がどんどん閉まってしまい、たまたま行きの運転手さんにもらっていた名刺を見て電話をかけて迎えに来てもらった、という思い出があります。
その運転手さんは勤務時間が終わっていたにもかかわらず笑顔で来てくれました。
タクシーのチャーターはアジアンリゾート地などの交通の便の悪いところや、治安の悪い場所などで威力を発揮。ホテルのコンシェルジュで頼めば料金などもあらかじめ聞いておけます。同行者と一緒なら一人当りの料金も安くて済みますし、何より安全です。
オプショナルツアー会社がやっているバンのチャーター はハワイなどでは一般的。日本語のできるガイドがつく場合がほとんどで、煩わしくないのがありがたいです。
地域別注意点としては、まず、ソウルでは「模範タクシー」に乗りましょう。黒塗りの高級そうなタクシーです。このタクシーは普通のタクシーより値段は少し高いですが、決してボりません。あと、バリのクタあたりのタクシーはやたらとレストランや土産物屋に連れて行きたがります。ヘタな言い訳はせずにハッキリ断りましょう。やんわりオブラートにくるんで、という手法は外国では一切通用しません。いくらタクシーのような密室のなかで重い空気になるのがつらくとも、です。大丈夫、あんまりむこうは気になんかしてません。それと香港ではタクシーの乗り場が決まっています。それ以外の場所からは乗れませんので御注意を。
アメリカ(もちろんハワイも)方面ではチップをお忘れなく。(ヨーロッパでは国によるみたいですが荷物を運んでもらったときなどはあげるべきですね)チップについてはチップのワザを参考に。
だいたい料金の10〜15%程度です。だからタクシーに乗る時は細かいものを用意する必要があります。というか、アメリカではつねにクウォーター・1ドル札は普通の財布とは別に持っておいた方がいいですね。
また、アメリカに限らず移民の多い国では、運転手さんの訛りが強くて聞き取りにくい場合も多いです。
あと、本当に稀でよく考えてみるとこれは外国に限らないことですが、運転手に隙を見せないことも大事だと思います。ボるのではなく、恐喝されたり、麻薬を勧められたりということがないとも言えません。日本みたいに車の中で酔っぱらって眠りこけてると大変なことになりかねません。よく知らない街で、夜遅く1人で乗るのはやめた方がいいと思います。(特に女性は、ね)
とまあ、少し恐い話もしましたが、もちろん陽気できさくな運転手さんもたくさんいます。彼等のおかげで楽しい旅の思い出が増えることもよくあること。基本を守って楽しく利用しましょう!